弾性
弾性
弾性とは、物体が外部からの力や変形を受けた際に、その力や変形が取り除かれると元の形状や寸法に戻る性質を指します。つまり、物体が一時的に変形しても、外力がなくなれば元の状態に戻る能力を持つことをいいます。弾性は材料の物理的性質の一つであり、材料がどれだけ変形しやすいか、変形がどれだけ元に戻るかといった特性を示します。物体の弾性挙動は、その材料の分子構造や結晶格子、化学的結合などに依存します。
弾性が高い材料は、外部からの力が加わっても一時的な変形が起こりますが、その力が取り除かれると元の形状に戻る傾向が強いです。逆に、弾性が低い材料は、変形が元に戻りにくい場合があります。弾性の具体的な挙動は、材料の種類や温度などによって異なります。
たとえば、ゴムは、力を受けて伸びますが、力を取り除くと元の長さに戻ります。バネは、力を受けて曲がりますが、力を取り除くと元の形に戻ります。金属は、力を受けて変形しますが、力を取り除くと元の形に戻ります。
こうした性質を利用して、たとえば、自動車のブレーキは、弾性を利用して車を停止させますし、スプリングは、弾性を利用して振動を吸収します。
弾性の概念は、工学や材料科学の分野で広く応用されており、材料の設計や構造物の耐久性などを評価する際に重要な要素となります。
ゴムやエラストマーなどの材料を低温で圧縮し、圧力を除去した後も残るひずみである「低温圧縮永久ひずみ」と混同しないよう、注意が必要です。
逆に、戻らない性質を塑性と言います。Oリングは弾性があることで反発力が発生し、シール性を持ちます。
なお、森勢化工では、K6262;2013に基づき試験を行っています。
Oリング製品情報 Product
Oリングを選定する際は使用する環境によって材質を、使用するミゾの寸法によってサイズを選定し、
材質とサイズ両方をお選びいただいたものが製品名になります。