Oリング
Oリング
Oリングとは、断面がO型(円形)の環状パッキンで、一般に溝に装着し、適度に圧縮させ、油、水、空気、ガスなど、多種多様な流体のシールとして使用します。「コンパクト」「装着が容易」「広範囲に使用可能」「種類・サイズが豊富」「低価格」という5つのメリットがあります。
一般的な素材としては、ニトリルゴム(NBR)やフルオロカーボンゴム(FKM)、シリコンゴム(VMQ)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)などがあります。それぞれの材料は、耐油性、耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性などの異なる環境条件や使用目的に適した特性を持っており、用途や使用環境に合わせて選びます。
用途は幅広く、たとえば、自動車のエンジン部品や油圧システム、空調システム、食品加工機器、医療機器、化学プラントなどで活用されています。
使い方により、「固定用」「運動用」があります。固定用は、一度、設置したら静止した状態でシール効果を発揮します。このタイプのOリングは、主に接合部の漏れを防止するために使用されます。たとえば、水道管の接合部や配管のフランジ、ポンプのハウジングなどが挙げられ、通常は圧力や温度の変動が少ない状況で使用されます。一方、運動用は、動作中に定期的に移動や振動を伴うシール状態で使用されます。このタイプのOリングは、動きや振動による摩擦や摩耗に対して耐性を持つ必要があります。たとえば、ピストンやシリンダー、バルブステムなどの動く部品のシールに使用されるため、高い摩擦や振動、圧力や温度の変動に耐える能力が求められます。
装着箇所に応じて、適切なサイズを選部必要があり、太さ(線径)、太さ許容差、内径、内径許容差などでOリングのサイズは決まります。
長期間の使用や環境要因により、摩耗や劣化する場合があるため、定期的な点検とメンテナンスを行い、必要に応じて交換を行うことが重要です。
Oリング製品情報 Product
Oリングを選定する際は使用する環境によって材質を、使用するミゾの寸法によってサイズを選定し、
材質とサイズ両方をお選びいただいたものが製品名になります。